よこひな通信

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平成26年7月18日

校長室から

校長 石上信彦
  特別警報が出るほどの大型台風8号でしたが、幸いなことに関東に近づいたときには、勢力も落ちていて臨時休校にせずにすみました。代わりに台風一過は、猛烈な暑さで、「夏休み」が近づいていることを教えてくれているようです。

 さて、本校では、1年生の1学期が終わると「自立支援コース」「就業支援コース」に分かれて学習をします。昨年の「よこひな通信」でも触れましたが、コース制は、学習の進め方の違いです。本校の目標である「自己実現」にむけて、どのような道のりを歩むかということで、それぞれの生徒にあった方法で学習を行うための学校からの提案です。
 中学生向けの学校説明会で「企業に就労するためには、『就業支援コース』を選んだ方がいいのか?」と質問を受けることがあります。このときは、「『就業支援コース』に入らないと就労できないというわけではありません。」と答えています。 本校としての考えは、「就業支援コース」であり、「就労支援コース」ではありません。「業」=「仕事」に就いたときに求められる形で課題を提示していくのが「就業支援コース」で、じっくり課題解決を計っていくのが「自立支援コース」です。

 生徒一人ひとり、それぞれ個性があり、力を発揮できる環境や状況は異なります。例えばプレッシャーのかかる状況の中で生き生きとする人もいれば、プレッシャーがあると普段の力を発揮できない人もいます。課題があると、まずは試してみようとする人もいれば、課題に取り組むまでにたくさんの励ましが必要な人もいます。
 社会の中での生き方は人それぞれですが、社会の中で生きる手段は持たなければいけません。その手段を得ることが学校の学習活動です。どちらのコースも社会の中で生きる力を伸ばすための学習を行います。ただ、その学習の課題提示方法の違いがコース制ということになります。
 本校では、アセスメント期間を通じて、各生徒の性格、課題に向き合う姿勢や理解の仕方、本人の思いなどを総合的に踏まえて学校からコースを提案させていただいています。
 

2学期からの新しい学習環境で、自己実現に向けての歩みを着実に進めてもらうことを願っています。

サマーフェスティバルでお待ちしています

 7月26日(土)17時~横浜ひなたやま支援学校は太鼓演奏・パン販売・PTAのバザー・たこ焼き屋さんで参加します。

よこひな職員室より

Q 学校でパンを作って販売していますが、卒業後にパンを作る仕事につくためですか?

本の挿絵

A よりよく生きるための力をつけることが目的です 

  本校には、小・中・高等学校にはない「作業学習」という 授業があります。パンを作っているのは「フードサービスユ ニット」の生徒で、「作業学習」の時間に作っています。 「作業学習」とは、作業的な内容を学習活動の中心にしながら、 生徒の働く意欲を培い、将来の職業生活や社会自立に必要なことを総合的に学習する授業です。
一連の活動の図
「フードサービスユニット」は「パンを作る」ことが目的ではなく、「パン」という素材を使いながら、上のような一連の活動に取り組むことで、「働く・暮らすために必要な力を身につける」ことが目的です。なので、清掃や印刷など他のユニットにおいても、活動内容は違いますが、目的は同じです。
今月のポイント
  1. 「作業学習」は、よりよく生きるための様々な力を身につける実践的な学習です
  2. 本校では、5つのユニットに分かれ(2年生は3ユニット)、作業を通して各自の目標にあった身につけたい力の獲得を目指します
  3. よりよく生きる上で大切な「他者との協調」等、人間関係を構築する力の育成も作業を通して行います

~夏季休業中の予定(8月21日~8月31日)~

日付 イベント 場所
7月 22日 保護者対象進路見学会  
22日~24日 特体連陸上・ティーボール練習、太鼓練習(23,24) 本校
25日 特体連陸上記録会 (予備日28日) 三ツ沢陸上競技場
26日 サマーフェスティバル 本校
29日~31日 夏期公開講座(全5講座) 本校
8月 3日 特体連ティーボール大会 海老名総合運動公園体育館
18日~20日 清掃技能検定試行検定練習 本校
21日 清掃技能検定試行検定 本校
※各イベントの詳細は、別に配付された資料を御確認ください。

夏休みは、福祉事業所を本人と保護者が一緒に見学できる絶好の機会です。 勇気を出して、一歩踏み出して、見学してみてください。見学したら、感想を聞かせてください。
             
2学期は 9月1日からです。  下校は11時30分です。

特集 1  生徒がつくるページ

生徒会活動の紹介

委員会インタビュー(2年Nさん)

美化委員の目標はみんなで協力して学校全体をきれいにしていくのを頑張る。
活動内容
  1. 廊下のゴミすて(5月にやる)
  2. ゴミのぶんべつ
  3. なえの水やり
  4. 花の水やり
  5.     

保健委員会(2年Sさん)

目標は、みんなで健康に暮らすためにいろんな活動をがんばろう!
活動内容
  1. 石けんの補充
  2. 保健目標や標語のポスター作りと校内放送など

2年実習

2年Nさん

商品の品出し作業の写真
 6月16日~20日まで2年は現場実習に行きました。人によっては期間が違うことがありました。1年の時、校内実習をしました。 一週間作業を続けてやるという内容です。現場実習も同じく一週間仕事を続けるのが目標です。校外に出るので学校とは違い、 知り合いなどもいないので最初は大変かもしれません。先生もいないので、自分で報告や相談などをしないと仕事なども貰えないかも知れないので、 「ほう・れん・そう」は大切だと思います。現場実習前には面接などがありました。実習先に行き見学や当日の内容や持ち物などを確認しました。 現場実習が終わる頃には反省会があり、先生たちが来て職員さんに良かった所や悪かった所を話し合い、自分のことを知ることが出来ました。 最後は一週間のお礼を言ってから実習を終えました。

2年Sさん

 僕たちは5日間、校内で実習を行いました。会社名は「ひなたやまカンパニー」でした。朝、登校したらタイムカードを押し、一日の仕事に関わる話をしました。
衣類たたみ作業の写真
その後、実習日誌を記入してラジオ体操をしました。1日目は7人の先生に教えてもらいました。僕は、グリーンサービスでやっている仕事を教わりながら行いました。 主に外周掃除と給食室の奥の門の近くの落ち葉掃除を行いました。学校の周りや近所の家の縁石などに落ち葉がたくさんあったので時間がかかり「終わらないよー」と注意されました。 事務作業では、学校要覧の仕事を先生に頼まれ、僕は速く仕上げようと思い、はかり台に手を置いて一気に体重をかけてしまいました。 僕は4日間すべて諦めてしまい、後から自分で困ってしまいました。でも、最終日は諦めないでがんばりました。
 今後は今の1年生がやる出番が近づいてきます。僕のように「もうだめか」と考えずにがんばって最後まで努力してください。

特集2 よこひなの授業を紹介

1年生~ 美術の時間より

宿泊学習の絵の写真
「宿泊学習の思い出を描くよ」 「え~、何描けばいいの」「写真見せて」 楽しかったこと、印象深いこと。 記憶にはあっても、描くのは難しい。 でも、みんなの楽しかった気持ちは、 線になり、色になり、その瞬間の空気 をしっかりと伝えてくれます。
 思いがいっぱい。絵心いっぱい。 みんなのセンスは、どんな作品にも素敵に表れていますね☆ これからも、豊かな心にますます磨きをかけていきましょう!

特集3 現場実習・校内実習報告 (2年生)

 6月16日(月)~19日(金)に2年生の「現場実習・校内実習」を実施しました。 「現場実習」とは、学校外で一定の期間、働く体験をとおし、働くために必要な知識や技能、マナー等を学ぶ体験的な学習です。
 実習前には「実習激励会」を行い、そこではこれから始まる初めての現場実習に緊張している様子が見てとれましたが2年生一人ひとりが「実習への決意」を述べていました。
袋詰め作業の写真
 「現場実習」は、企業13か所、福祉事業所5か所の合計18か所で行いました。企業は特例子会社やスーパー、ドラッグストア、工場内の食堂、スポーツ用品店、 老人ホームなどにて、商品の品出し、調理補助、清掃、軽作業などの仕事に取組みました。福祉事業所では、パンの製造・販売や農園作業、軽作業などの仕事に取り組みました。
 「校内実習」は、学校内で終日かつ1週間継続して働く学習に取り組み、一人ひとりの生徒にとってより良い働き方を本人と教師が一緒になって工夫し、 模索しました。仕事は学校内外の環境整備や事務作業、アイロン作業に取り組みました。学校内に「ひなたやまカンパニー」という会社を作り、先生を「○○さん」と呼び、 会社を意識した実習に取り組みました。
組み立て作業の写真

 実習明けに登校すると、「働くって大変だ!」「働くことに自信が持てた!」「次の実習では○○をがんばりたい!」と生徒からたくさんの声を聞くことができました。 また、実習の反省会では、「挨拶や報告は元気に、大きな声で!」「メモをしっかりと取りましょう!」とほとんどの実習先で言われました。 今回体験したことをこれからの学校生活で活かしていけると良いですね。

食器洗浄作業の写真
  そして、実習後の報告会では一人ひとりがそれぞれの実習先で頑張ってきたという自信に満ちた様子に変わっていたのがとても印象的でした。中には実習の感想だけでなく、 実体験に基づく1年生に向けたアドバイスを言う生徒もいました。現場実習は日頃の学校生活だけでは得ることのできない貴重な学習をする場ですが、 今回の報告会の様子を見ると一人ひとりが何物にも変えがたい経験をしてきたことが伺えました。同様に、校内で実習を行った生徒たちも普段の授業とは若干異なる緊張感の中、 秋の実習に向けて意識を高めていました。
 今回の実習で学んだことを日々の学校生活に活かしつつ、秋の実習に、そしてそれぞれの「自己実現」に向けて切磋琢磨していってほしいと思います。
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